痩せたいと思っているのについつい食べ物が口に入っているということありませんか?
ふとした衝動で食べたい!!って思いますよね。
「これ食べたらゼッタイ太ってしまう」
わかっていても今日だけは、明日頑張る、だから今日だけは…。
といいつつ毎日やらかして後悔。
痩せたいのに食べてしまう原因は、すぐに食べられる環境に身を置くからです。
どんなに意思の強い人でも、簡単にたべられるものが手元にあればその誘惑に勝つことはできません。
意思が弱いとか、自分は駄目だって思わないで下さい。
要は簡単に食べられない環境を作れば、簡単に痩せたいのに食べたいという状態にはなりません。
我慢できた翌日は「今日は誘惑に勝てた!」と自信を取り戻しましょう。
目次
痩せたいのに食たべてしまう原因
食欲のメカニズムを元に「なんで痩せたいのに食べてしまうのか」について原因を紹介します。
感覚的な食欲
歩いていたら焼き鳥の香ばしいにおいが漂ってきて「ぐぅ」とお腹が鳴る。このような五感から受け取った刺激によって過去の記憶が蘇り
「あーこれ美味しいんだよなぁ」と直感的に食欲がわいてくることがあるでしょう。これが感覚的な空腹です。
実際に空腹かどうかとは無関係で食欲が湧いてきてしまいます。
生理的な食欲
食欲を司っているのは、脳にある視床下部、「食欲中枢」という部分と満腹感を感じる「満腹中枢」と呼ばれる部分があります。
人間は食べ物を食べることによってエネルギーを補給します。
血糖値の低下
食欲は血糖値と密接な関係があり、血糖値が80~90mg/dK程度まで低下すると(平常だと100mgほど)、食欲中枢が刺激されます。
一般的に食事を食べないと血糖値が減り続け空腹として反応が出ます。
血液中の遊離脂肪酸濃度の上昇
活動によってエネルギーが不足してくると、身体は蓄えてきた脂肪を燃焼しエネルギーを作り出します。
その際に遊離脂肪酸が発生。この遊離脂肪酸が血中濃度が上がると食欲中枢が刺激され食欲が発生します。
血液中のグレリンが増えレプチンが減る
グレリンとは食欲を増進させるホルモン、レプチンは食欲を抑えてくれるホルモンです。
血液中のグレリンの濃度が高くなり、レプチンの濃度が低下すると食欲中枢が刺激されます。
脳の視床下部のヒスタミン量が低下
ヒスタミンとは覚醒作用や不安を和らげる作用があるので、最近は "善玉物質"と考えられています。
ストレスによってヒスタミンの濃度が低下すると食欲が増進するとわかっています。
セロトニンの減少
セロトニンとは別名幸せホルモン、精神安定ホルモンとも言われています。
このセロトニンが低下すると気持ちよいことを欲します。その結果、食事による快感を得るため食欲が湧きます。
これら食欲を過剰なまでに増進してしまう原因はストレスが起因していることが多いのです。
関連記事:ストレスで太る性格や特徴に原因が真面目で責任感が強く1人で悩みを抱え込む人は危険です
ストレスを決して0にすることはできませんがダイエットが難しい、食べ過ぎをやめたいと感じることは間違いありません。
痩せたいのに食べてしまう心理
「ダイエットのために食事を減らそう!」としても食べてしまう心理はどのようなものでしょうか。
心が満たされていない
1日の生活において「満たされない日」が続くとき、何か達成感が欲しいと心の奥底で渇望が生まれます。
毎日同じ時間に電車に乗り、同じような仕事をして、同じような時間に帰宅、社会人になると思った以上に刺激の無い生活が続いてしまいますよね。
簡単な方法なのが「食べること」食べることによって一時的な達成感を得られるため、痩せたいのに食べてしまいます。
普段食べる食事自体に印象が少ない
普段食べる食事がマンネリ化している、楽しい食事ができていない、スマートフォンを片手に食事している。
こういった印象のないぼんやりとした食事を続けると「食事した感」が薄れてしまいます。
「食べたら太る」という背徳感によって印象付けられる食事は悪い意味で印象に残ります。
本来の食欲
普段の規則正しい食事よりも、「食べたら太る」と思っていて食べる食事が一番美味しいと感じませんか?
実はそれが本来の食欲です。
漫然と食べている食事は、そこまで美味しいと感じない、印象がぼやけているのではないでしょうか。
ダイエットをしているとどうしても普段の食事が淡白になりがち。
その結果本来の食欲が溢れついつい食べてしまいます。
痩せたいのに食べてしまうのは病気?
週一回でも以下のような食べ過ぎをしてしまう場合「過食症」という精神的な病気の可能性があります。
過食症とは「神経性大食症」と呼ばれ、一種の摂食障害です。
自分では食べる量をコントロールできなくなり、短時間で大量の食べ物を摂取し、精神的、肉体的にもダメージを負うことになります。
過食症には
- 食べた分だけ吐き出してしまう過食嘔吐
- 全く吐かずに食べ続ける
二つのケースがあります。
このような症状がある場合は、医療機関で適切な診療が望ましいです。
摂食障害の治療を受ける場合、どこの診療科に行くべきというのは決まっていません。
内科、心療内科、精神科、15歳未満なら小児科にご相談されるのがいいでしょう。
痩せたいのに食べてしまうなら冷蔵庫や棚に買い置きをしない
冷蔵庫は現代では物を冷やす必須の加減だと思われていますが、私の冷蔵庫にはびっくりするほど食べるものが入っていません。
ほとんどが水や調味料加工食品や冷凍食品清涼飲料水は入れないようにしています。
実は私自制がきかずあればついつい食べてしまいます。ですから必要以上に食べ物は置かないようにしています。
キッチンの戸棚にもせいぜい、乾燥したわかめがある程度で、お菓子はありません。
買い置きが無いといちいち買いに出かける手間もかかります。
「家にないから面倒だし我慢しよう」と食べてしまうことはかなり減ります。
すぐに食べられるのものがあるとどんな意思が強い人でも食べてしまう
すぐに食べられる物を置かないということは、意外と大事でテーブルや棚にお菓子などが置いてあるとついつい手が伸びてしまうのです。
どんなに意志が強い人でももったいない、これくらいは大丈夫と思ってしまいます。
ついつい食べ過ぎている人は意志が弱いのではなく、そこにすぐ食べられるものがあるからついつい食べてしまう理性がある人間でも本能には逆らえません。
痩せたいのに食べてしまう性格ならセールだとしても必要ないものは買わないこと
あれば食べてしまう
これはもう人間の本能だと思っても間違いありません。
あなたの意思の強さの問題じゃないんです。
加工食品、お菓子類を買い置きしておくことをやめましょう。
食べたいものは食べたいときに買うようにすればいいだけです。
特に冷凍食品本日4割引5割引というセールがあったとしても買い置きはやめておきましょう。
お菓子も食べてもいいです。
ですが、3パックで500円とかあると
「あらお買い得!」
と手を出すのをやめるようにしましょう。
ATM に行くのが面倒臭いからといって多めにお金を下ろすと、ついつい使いすぎてしまうのと同様です。
いつかのために食べ物を用意しておく必要はダイエットとしてはありませんし、万が一のときなんてほとんどありません。
関連記事:ついつい食品買いすぎる人の買うストレス解消方は残しつつダイエットできる4つの対策方法
野生動物でさえ餌が常にあれば堕落する
実際野生動物は常に食べ物を探してさまよっていますが、数日も餌にありつけないこともあります。
しかし、その時こそ蓄えである体脂肪を使ってエネルギーに変えていくから太ることはありません。
しかし、野生動物であっても、目の前に常に餌が用意されていればガッツリ食べて太ってしまいます。
よく海外のセレブで野生のライオンを飼っている時がありますが、このような野生動物も常に餌をもらっているため野生と比べて顔つきも穏やかになり、体型も太っている。ことが多くあります。
食肉とする動物もわざと体に脂肪を蓄えさせるため運動させないよう檻で飼って太りやすい穀物を食べさせ続けます。
家の冷蔵庫や戸棚にある食べ物は体脂肪よりも優先的にエネルギーとして使われますし、
取りすぎた場合は、万が一の飢餓に備えて、さらなる体脂肪として蓄えられることとなります。
もっとも、今の日本では大きな災害でもない限りは、万が一の飢餓が訪れることはありません。
防災時はやっぱり心配どんな食べ物をおいておけばいいの?
では、防災ときに保管されている保存食というのはどうなんでしょうが
エネルギーベースとしては優秀かもしれませんが、かんぱんやおかゆなど実際のところ本当に必要なものはナトリウムとタンパク質です。
防災のための非常食として保存するのであれば水、プロテイン、塩、マルチビタミンサプリメント、乳酸菌タブレット、青汁、カンパン
こちらを常備しておくのが本当は良いのです。
エネルギーはプロテイン、人間に必要な水分や塩分も、食物繊維や腸内の乱れもこれでカバーできます。
万が一の時やセールだからといって、冷蔵庫や戸棚を食べ物でいっぱいにするということはいずれは自分の体脂肪として蓄えられるものとして認識しましょう。
痩せたいのに食べてしまう抑制栄養素たんぱく質を摂取する
過剰なほどにあふれ出る生理的な食欲を抑えるためには、食欲抑制するためのホルモンを分泌させてあげることです。
- レプチン
- ヒスチジン
- セロトニン
この3つのホルモンが食欲を抑制し、「痩せたいけど食べてしまう」という衝動を驚くほど抑えてくれます。
関連記事:夜に食欲が出る理由はセロトニンが原因!今日からできる3つの対策
この三つのホルモンの原料に共通する栄養素は「たんぱく質」です。
たんぱく質の主な食品は
- 肉類
- 魚介類
- 卵
- 乳製品
- 大豆製品
などが上げられます。
痩せたいけど食べてしまう人の共通点は、菓子パン、パスタ、スナック菓子、チョコレート、アイスといった炭水化物や糖質中心です。
まずは、普段の生活の食事でたんぱく質の摂取の割合を増やしましょう。
1日最低自分の体重/g(60kgの体重なら60g)のたんぱく質を摂取するようにしましょう。
まとめ
- 冷蔵庫の中には買い置きはしない
- どんな意志が強い人でもテーブルにお菓子が置いてあれば食べてしまう
- 必要なものだけ最小限家の中に置いておく
- 野生動物でさえ常に餌があれば肥太る
- 万が一のとき飢餓がというのはほとんどないと考えてよい
- 防災のためと食料を保存するのであればプロテイン水塩マルチビタミン乳酸菌タブレット青汁で充分
- 食欲抑制ホルモンを増やすためにたんぱく質を多く摂る
あなたがつい食べ過ぎてしまうのは家の中に食べ物が多いからなんです。
これはどんなに意志が強い人でもそこにすぐに食べられるものがあればついつい食べてしまうものなんです。
ですから、食べ物を置かないというのが一番簡単な解決方法。
ですが一人暮らしだったら良いのですが家族が多く絶対食べ物を置かなければならないという場合もあります。
その場合、調理しなければ食べられない食べ物を多く保管するようにしましょう。その際はたんぱく質を大目に摂るように。
そうすることにより簡単には食べることができなくなりついつい食べ過ぎてしまうということはありません。
ご飯も過剰に炊くのではなく一回一回面倒かもしれませんが炊いていた方が食べ過ぎを防ぐことができます。
面倒と思うと食べたいという欲求がなくなってしまうものなのです。