黒酢には特に、普通のお酢と比較して群を抜いてアミノ酸を多く含んでいます。
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この豊富なアミノ酸の含有が、「食事制限をしてもなかなか痩せない人を効果的に痩せる作用」を発揮してくれます。
このアミノ酸というのはどのような働きをしてくれるのでしょか?
目次
黒酢に含まれる有効成分
アマン壷の中で自然発酵した酢はさまざまな有効成分が含まれています。
有機酸では酢酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸
ビタミン類ではB 1、B2、 B6、B12ニコチン酸、パントテン酸
マグネシュウム、カルシュウム、鉄、アミノ酸
特にアミノ酸は体に必要な組織を構成し、体機能を維持する上で必要な物質です。
アミノ酸が不足すると肝機能の低下など様々な障害が起こります。
痩せにくくなったり、太りやすくなったりもします。
また、アミノ酸はクエン酸サイクルを回すためのいろいろな酵素を作りやすくします。
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アミノ酸の働き
私たちの体を構成する成分で一番多いのは水分。
次にタンパク質で体重の20%を占めています。
このタンパク質を構成する最小の単位がアミノ酸で20種類のアミノ酸が複雑に組み合わさって約10万種類という膨大な数のタンパク質が作られます。
心臓などの臓器から、筋肉、血液、髪の毛、爪、粘膜など人体の全てを構成しているのです。
アミノ酸の歴史
アミノ酸を発見したのはフランスの化学者
L.N.ボグランとP.J.ロビゲです。
1806年にアスパラガスの根からアミノ酸を結晶として抽出することに成功し、アスパラガスにちなんで、アスパラギンと名付けました。
その後いくつも発見され、現在自然界で確認されているアミノ酸も数は約500と言われています。
お酢の味を良くすると言われているグルタミン酸はドイツのH.リットハウゼンが1866年に発見しました。
アミノ酸が体内に取り入れられるメカニズム
私たちは1日に1回から3回は食事をします。
この食事によって体内にたんぱく質が入ります。
このタンパク質もまた多くのアミノ酸が組み合わさってできたものです。
タンパク質は胃や膵臓から分泌される消化酵素によってアミノ酸がいくつか繋がったペプチドになり、最終的には小腸でアミノ酸に分解され吸収されます。
ここまでに約2時間かかり、その後アミノ酸は体内に必要なタンパク質に構成されます。
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体内で生成することができないアミノ酸もある
約500種類あるアミノ酸の中で私たちの身体を作るタンパク質を構成しているアミノ酸の数は20種類です。
この中の一つでも不足してしまうと、私たちの体は正常に機能しません。
20種類あるアミノ酸のうち、11種類は体内で生成することができますが、残りの9種類は体内で作ることができないアミノ酸なのです。
これを必須アミノ酸といい
- イソロイシン
- ロイシン
- リジン
- フェルアラニン
- メチオニン
- スレオニン
- トリプトファン
- バリン
- ヒスチジン
この9種類があります。
これらの必須アミノ酸は食事をバランスよく摂ることによって補うしかありません。
黒酢には必須アミノ酸をはじめ多くのアミノ酸が含まれています。
しかも醸造用アルコールに少量の穀物を置いて短期間で発酵させた1本のお酢と比べるとその含有量は10倍から20倍ともいわれてます。
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黒酢が味にも良い理由
アミノ酸はお酢の味や旨みと関わりが深い成分です。
特にグルタミン酸が100ml の中に30ミリグラムあると味が良くなると言われています。
黒酢の中には、100ml 中に140ミリグラムのグルタミン酸を含んだものもあります。
逆に粕酢、りんご酢、ブドウ酢は100ミリグラムを超えると味が重くなります。
黒酢がダイエットに良い理由
黒酢を飲むことによって痩せやすい効果が期待できます。
これは黒酢に多く含まれるアミノ酸が今までの食生活で不足しているアミノ酸を補い、脂肪からエネルギーを生み出しやすくなるサイクルが活発化されるからです。
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また、クエン酸の効果によってエネルギーを生成されやすくなるので効率的に脂肪燃焼効果も期待できます。
いくら食事制限をしてもなかなか痩せられない
そんな人は必須アミノ酸が不足している場合があります。
黒酢を飲むことによって、アミノ酸バランスが正常化され、必然的に痩せやすくなります。
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