更年期の症状によって、常にわけもわからない不安に悩まされたり
心がゾワゾワして寝付くことができなかったり
いつも脳に薄いゼリーのような膜が覆っていたり
そんな身体的な問題はないのに、精神的な不調に悩む更年期の人は多くいます。
そんな原因は、エストロゲンの低下や、様々なストレスによってセロトニンやノルアドレナリン、ドーパミンの分泌が低下してしまったからです。
更年期は、エストロゲンの減少によってストレスに弱くなり、感情のコントロールがしにくくなることに加えて、実際にストレスも多くなる時期です。
ストレスが重なって気分が晴れず、漠然とした不安感やイライラに緊張感に苛まれる場合は、抗不安薬が有効。
沈んだ気持ちが続いたり、家事ができなくなったり、人に会うのが億劫になったり、といった症状が続く場合は、セロトニンやノルアドレナリンの働きを高める抗うつ薬を使うと気持ちが楽になります。
さらに、心配事を抱えていたり緊張感が持続する場合は、なかなか寝付けなかったり、眠ってもすぐ目が覚めるなど、睡眠にも影響が出てきます。
このような場合は、睡眠導入剤を用いることもあります。
目次
向精神薬はどこで処方してもらえるの?
向精神薬は医師のカウンセリングによって必要な場合処方してくれるお薬です。
まずは、専門の医師に相談することが第一条件になります。
受診する科は、心療内科、精神科に行くように。
心療内科や精神科は、一人ひとりの診療に時間をかける場合が多いため予約は必須なところがほとんどです。
まずは電話やインターネットで予約するようにしましょう。
更年期の精神症状に用いられる薬
抗不安薬
不安や緊張を和らげる薬
精神安定剤
マイナートランキライザー
とも呼ばれる。
主流はベンゾジアゼピン系で、筋肉の緊張をとる作用もあるので肩こりや頭痛などの緩和にも有効。
- リーゼ
- ソラナックス
- ワイパックス
- デパス
- レキソタン
など
副作用
眠気や依存の問題など
抗うつ薬
SSRI
更年期落ち込みやすい向精神薬
- 情緒不安定
- イライラ
- 抑うつ気分
- 記憶低下
- 不安感
- 記憶力低下
などの症状が強い場合はそうした精神症状を和らげる向精神薬が有効です。
よく用いられるのは
- 抗不安薬
- 抗うつ薬
- 睡眠薬
などです。
薬物療法には依存や副作用など不安を感じることもあるかもしれませんが、上手に使用すれば短期間で症状を改善することができます。
向精神薬の効果が現れるのはどれくらい?治るまでは?
精神症状は一朝一夕に解消するものではなく、良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、徐々に改善に向かっていくものです。
そのため、抗精神薬による治療は、医師と患者の2人三脚で半年から数年にわたって、じっくりと時間をかけて行われます。
もちろん向精神薬だけに頼るような生活スタイルではいけません。
向精神薬によって楽になれた心や体にはより、良い生活スタイル、朝日を浴びる、セロトニンやドーパミンの分泌しやすい食事をしっかりとる。
というような生活改善も必要になります。
途中で向精神薬を自己判断でやめないこと
薬を服用すると1ヶ月前後で効果が現れてきます。
中には、体調が少し良くなったからといって、勝手な自己判断で薬の服用をやめてしまう人がいますが、急に服用を中断すると症状がぶり返したり思わぬ退薬症状が出たりすることがあります。
医師に言われたとおりの服用を必ず心がけましょう。
向精神薬の副作用が辛いときは
向精神薬によって副作用が強くでる場合があります。
- むかつき
- だるさ
- 頭痛
- 眠気
などの症状が辛い時は、必ず医師に相談し薬の量を調節したり、種類を変えたりしてもらえながら、徐々に減らしていきましょう。
向精神薬で落ち着いたらライフスタイルの見直しを
向精神薬で症状が落ち着いてきたら、ライフスタイルを見直して、人生後半に向けて自分に優しい生活の仕方を考えていくことが大切です。
難しく考えずに、朝ちゃんと起きて朝日を浴びて散歩できるくらいが理想です。
更年期世代に落ち込みやすい女性は、頑張り屋の人が多く、もう十分頑張っている方にも関わらず
「もっと頑張らなくては」
と自分を責めてしまう人が少なくありません。
もう十分頑張っています。
カウンセリングを併用しながらストレスを感じやすい考え方を少しずつ修正していくことも大切です。
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