更年期の症状の重さは人それぞれです。
しかし、日常生活に支障が出てしまい1日を過ごすのもやっとで生きた心地がしないという人も中にいます。
そんな方は、自分で我慢しようとせず医療機関に行き適切な治療を行ってもらうことをおすすめします。
更年期の症状は様々なので一概にこれといった治療法はありません。
まずは婦人科へ行き、自分の症状について診てもらうようにしましょう。
そして症状によって適切な治療を行ってもらうのが一番の近道です。
では、どのような治療方法があるのか紹介します。
目次
症状によって違う更年期障害の治療
更年期障害の治療は、大きく分けて薬物療法と精神療法(カウンセリング)があります。
人によってはホットフラッシュやめまいといった身体的な悩みの人もいれば、いつも不安だったりやる気が出なくなったりする精神的な症状もいます。
ほてりやのぼせ、発汗、動悸など血管運動神経症にはホルモン補充療法が有効です。
しかし、ホルモン補充療法が使えない場合や、使いたくない場合は自律神経調整薬や漢方薬を用いることもできます。
また、情緒不安定、イライラ、抗鬱気分、意欲低下、記憶力低下などの精神症状が中心で、環境の変化や心理的問題の背景が大きい場合は、抗うつ剤や抗不安薬などの薬物治療が用いられます。
精神療法を組み合わせることが有効な場合もあります。
治療方法を選ぶのはあなた自身
更年期障害はこのように様々な治療方法がありますが、治療方針を選ぶのはあなた自身です。
ガンのリスクが怖い人であれば漢方の服薬をする人もいるでしょう。
藁をも掴む気持ちで1日でも早く治したいならリスクを払ってでもホルモン補充療法を選ぶ人もいます。
治療について分からないことやリスクについては恥ずかしがらずに質問しましょう。
わからないまま治療を続けると、今なんでこれをやっているのだろうという不安も重なり、治療の効果も半減してしまいます。
治療のポイントはどの症状を一番改善したいかどんな生活を送りたいかで決めましょう
更年期障害の症状がすっきりするまでには時間もかかりますし、閉経後も継続的な健康管理が必要になります。
婦人科医と2人三脚で自分の健康をコントロールしていくという積極的な姿勢がとても大切です。
- まずはどの症状を一番改善したいのか
- そんな生活を送りたいのか
など、自分の希望を明確にしておくとっちしも治療方針を決めやすくなります。
例えば
- ホットフラッシュを改善したい
- 毎日ぼんやりする日常を脱却したい
- めまいをどうにかしたい
普段の生活をする上で一番の厄介な症状を改善することをまず第一に考えて治療すると全体的な不調にも効果が現れます。
事前に更年期障害についての理解を深めておく
病院い行ったとしても、患者があなただけではありません。
あなたと同じような症状の人もいれば、全く違う更年期症状で悩む人も多く来院してきます。
限られた診察時間では医師は女性ホルモンが、女性の体に与える影響や、更年期障害が起こるメカニズムについて詳しい説明をすることはできません。
ですから、事前に書籍などを通じて女性ホルモンや更年期の基礎知識をざっとでも勉強しておくと、医師の話も理解しやすくコミュニケーションも円滑にこれるでしょう。
受診の際は医師の話をメモしておく
医師から生活習慣や薬の飲み方など、様々なことをアドバイスされるでしょう。
しかし、体調が悪いと、「あの時何を言ったか思い出せない」、という事も多くあります。
お薬だけもらえればいいやというのはとても勿体無いことです。
更年期の症状は生活様式を改めることも必要になってきます。
受診の際は医師の話をメモする習慣もつけましょう。
薬の飲み方や生活指導の確認、専門用語あとで調べる時にも役立ちます。
基礎体温表を持参しておく
受診の際に基礎体温表を持参するとより良いでしょう。
なぜなら、基礎体温の変化によって、エストロゲンの分泌の変化をある程度知ることができるはずです。
また、閉経が近づいているかどうかは月経不順が一つの目安になります。
月経周期や持続期間、最終月経開始日の記録を控えておくと良いでしょう。
過去の病気や家族の病歴も参考に
診断や治療法の選択には手術歴や現在飲んでいる薬、家族の年齢、病歴なども参考になりますから予め確認しておきましょう。
遺伝によって更年期の症状も似ているということも多くあります。
ちなみに私と私の母、祖母とともに同じ更年期症状であるめまいを経験しています。
一概には言えませんが、遺伝子や食生活、生活習慣が似たようなものだからでしょう。
両親に恥ずかしがらず更年期の症状について聞いてみるのもよいでしょう。
今一番困っている症状といつから起こっているかをメモしておく
更年期障害はいくつもの不調が重なることが多いものですが、今一番困っている症状ぽっそれがいつ頃からおこっているのかを箇条書きしておく事も大切です。
たとえば、いつどのようなタイミングで不調になるか。
- 朝からやる気が全くでない、夕方から動けるようになる
- 体は寒いのに汗が出る、日中パート中
など、スマートフォンのメモ帳に書きなぐる程度なら簡単にできるはずです。
本当に辛い状態で病院に行くと、とにかくどうにかしてください。としか緊張や今の状態で頭が真っ白になっていることが多くあります。
それでは医師も具体的な治療ができずに困ってしまいます。
メモをしておくことによって人前では緊張してしまう人が話しベタな人でも自分の症状をスムーズに伝えることができます。
まとめ
更年期の治療のために病院にいくのであれば
- 事前に今自分が何が辛いと感じているのか
- 自分の症状をどう楽にしたいのか
- 過去の病歴や、家族の病歴を知っておく
- 基礎体温表をあれば持参する
という事前準備はあった方がよいでしょう。
さらに治療は自分自身で決定する必要があるので、事前に更年期治療についてある程度予備知識を持っていたほうが良いです。
更年期の症状は薬を飲めばなんとかなるという問題でもなく、生活様式や薬、生き方、考え方など様々な改善によって良くなります。
これからの人生の折り返し、医師と二人三脚でよりよい毎日にしていきましょう。
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